東洋医学視点から見た体と食

ヘルス

東洋医学

人体を構成する「氣」「血」「津液(しんえき)」

東洋医学では、人体を小宇宙とし、その小宇宙は「氣」「血」「津液」によって構成されると表現されています。

中国で有名な氣功(数千年前に中国で伝統医学の一つとして発祥され、身体、心、精神のエネルギーを最適化する動作を行い、健康とウェルビーイング(良い状態)を改善・維持することを目的としたもの)は良く知られています。

とは、私たちの生命の源ともいえるエネルギーのことです。

血は、血液の事です。

東洋医学では、血液という物質だけでなく、そのはたらきも含めて「血」と表現します。

津液

津液(しんえき)は、体内にあるすべての液体(血清、細胞液、汗、涙など)と、それらの機能を指します。

「氣」「血」「津液」の関係

氣と血と津液は、それぞれ相互に密接な関係があり、氣の流れが悪くなれば、血や津液の流れも滞ります。

一つでも不足すると病気に、

人間のからだは、十分な量の氣、血、津液がスムーズに流れていることで、健康が保たれます。

しかし、一つでも流れが悪くなり、量が不足すると、体調が悪くなり、それが進むと病気になってしまうというわけです。

邪気が蓄積されてがんになる。

がんも基本的には同じことで、

『医宗必読』という漢方医学書には、「正気、不足なれば、邪気が踞(きょ)する」と記されており、正気不足から邪気が蓄積されて、がんを引き起こすと伝えられています。

病気になる4つの原因

東洋医学では、正気が不足し、邪気が蓄積されて、病気になるプロセスは、4つのタイプに分類されると考えられています。

1:熱毒蘊結(ねつどくうんけつ型)

熱毒蘊結型では、邪熱が内にこもって発散されない状態となり、内臓などの「臓腑」(ぞうふ)が焼かれます。それによって、毒を生じて、病気となります。

2:痰凝毒聚型(たんぎょうどくじゅ型)

痰凝毒聚型は、脾と肺の機能失調により、体内の水が分散できず、凝結して痰になり、これが集まって臓腑に付着して毒を生じて病気が発生します。

3:気滞血お型

気滞血お型は、気の流れが滞ったり、血液循環の悪い状態が続くことで、病気になります。

4:陰陽失調型

さまざまな種類の陰陽失調(バランスの崩れ)が臓腋の失調を引き起こし、これに邪気が滞留して病気になると考えられています。

東洋医学から見た、特定の味を求めている時

 

【酸】酸っぱい味(酸味)を求める時【肝】

弱っている内臓▶︎肝・胆

心の状態▶︎怒りっぽい・イライラ・憂鬱・決断力の低下・強い口調・興奮気味の口調でよく喋る。

体の症状▶︎目の充血・ドライアイ・爪の縦じわ・爪のもろさ・筋肉痙攣・消化不良・不眠

〜おすすめ食品〜

トマト・梅干し・イチゴ・レモン・みかん・さくらんぼ・キウイ・パイナップル・梨ローズヒップ、酢。

【苦】苦い味(苦味)を求める時【心】

弱っている内臓▶︎心・小腸

心の状態▶︎喜びやすい(興奮した様な喜びで、落ち着きのある喜びではない)・不安・緊張

体の症状▶︎汗が出やすい・動悸・胸が苦しい・舌が赤くなる・巻き舌になる・顔が赤くなりやすい・ゲップ・軟便・下痢

〜おすすめの食材〜

緑茶・柿・たけのこ・ごぼう・アスパラガス・レタス、ゴーヤ・ニンニクの芽・みようが・銀杏

【甘】甘い味(甘味)を求める時【脾】

弱っている内臓▶︎脾・胃

心の症状▶︎思い悩みやすい・疲労感

体の症状▶︎疲労・口内炎・口角炎・唇の炎症・唾液やよだれ・しゃっくりが出やすい・食欲不振・胃もたれ・食後に倦怠感・軟便・下痢・おなかが張る・嘔吐

〜おすすめの食材〜

お米・大麦・牛乳・ジャガイモ・茄子・人参・とうもろこし・カボチャ・豆腐・うなぎ、バナナ・ぶどう・胡桃・栗・はちみつ

【辛】辛い味(辛味)を求める時【肺】

弱っている内臓▶︎肺・大腸

心の状態▶︎悲しみ・憂いやすい

体の症状▶︎冷え・鼻炎・上背部分や額の体毛が濃くなる・咳・鼻水・疲れやす・、肌の乾燥・寝汗・汗が出ない・むくむ・声がかれる・便秘・下痢

〜おすすめの食材〜

とうがらし・ネギ・たまねぎ・ピーマン・ニラ・大根・シソ・しょうが・ニンニク・胡椒・わさび

【鹹】塩からい味(鹹味)を求める時【賢】

弱っている内臓▶︎腎、膀胱

心の状態▶︎恐怖・怖がる・びっくりしやすい

体の症状▶︎唾液が多くなる・生殖器官の衰え・難聴・耳鳴り・抜け毛・白髪・無意識にうめく・老化現象・発育不良・むくみ・頭痛・めまい・頻尿・尿が出にくい

〜おすすめの食材〜

ノリ・シジミ・昆布・かに・ホタテ・ハマグリ・イカ・牡蠣

欲する食べ物から分かる、不足しているビタミン/ミネラル

  • 塩辛いものを欲するとき→塩分不足
  • スナック・揚げ物・炭酸飲料・チーズ・ブロッコリーを欲するとき→カルシウム不足
  • 氷・緑黄色野菜・鶏肉・魚・海藻→鉄不足
  • 焼き物・揚げ物・新鮮な果物を欲するとき→炭素不足
  • パン・トースト・高たんぱく食品を欲するとき→窒素不足
  • 冷たい飲み物・クルミ・アーモンド・ピーカンナッツ・パイナップル・ブルーベリーを欲するとき→マンガン不足
  • 甘いものを欲するとき→ただ単に糖分を欲していることもありますが、タンパク質や塩分を欲して、それらを含んだ甘いものを欲している可能性もある
  • 脂っこいもの・ジャンクフードを欲するとき→カリウム不足
  • コーヒーを欲するとき→鉄不足
  • 酸っぱいもの→クエン酸やミネラル不足
  • 辛いものを欲するとき→ストレスが溜まっているとき

東洋医学の視点からみると求める食材・味から不足しているビタミン/ミネラルが理解できます。

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